文師は再臨のメシアなのか?
もちろん、食口たち(教会員)はそれを信じている方が多いのでしょう。
しかし、元食口の私は違います。
文師は我々と同じ、あなたと同じ「人間」です。
自分はそう思っています。
でも、「真剣に救世主になろうとした人」だったのだろうと思います。
監禁時、多くの脱会説得者は文師のスキャンダルなどを監禁者に伝える。
(再臨主と思っていた文師が、、)
と、精神的に追い詰められている監禁されている教会員は、心が揺らぎ、背信の道へと心変わりしていくことが多い。
メシア、救世主ってのは、どうしてもイエス=キリストのようなイメージがありますからね。
「そもそもイエス=キリストも後の世代の信者たちによって勝手にイメージをつくり変えられてますけど。
白人で、弱弱しく、慈愛に満ちて、奇跡を起こして… 」
ユダヤ人で大工だったイエスが、白人で弱弱しいわけないんですけどね。
作られた救世主のイメージは、慈愛に満ち溢れ、清廉潔白で、語る言葉は全て神の言葉、解き明かした原理は真理そのもので一点のミスもない…
そう信じている教会員は多いと思います。
だから熱心な信者ほど、強制改宗によってマイナスのイメージを受け、騙された、と感じ「ひっくり返り」、その後の拉致監禁活動に積極的に関わる人までいるのだろうと思います。
メシヤに本気でなろうとした人
私は文師は、メシアに本気でなろうとした「人」だと思います。
そして、その道は険しく、たくさんの失敗も失言もしてきたのだろうと思います。
上手くいかないことで、たくさん悩み、たくさん苦労した、普通の人です。
イエス・キリストは、奇跡?を起こしました。
水の上を歩き、予言を語り、死後も甦り…
(どこまで本当か分かりませんが…)
しかし、文師はそんな奇跡の力を持っているわけではないでしょう。
(牢獄時代に同じ刑務所の囚人たちから、文氏は神通力がある、と噂されたり、教会草創期の信者の多くは啓示や霊的体験を受けたり、今でも霊的体験を通して教会員になったものもいるようですが…)
もし、再臨の救世主として神から授かった特別な力があったとすれば、その特別な力で一気に世界を神の願う善なる世界に変えていけばいいのですから。
しかし、文師は教会員たちに、
「みんなは神様がすぐに助けてくれるみたいでいいねぇ。先生は、神様が助けてくれるのはいつも最後の最後だよ…」
と、語っています。
(最も私自身は神から助けてもらった記憶は少ないのですが…(笑))
つまり、普通の人なのに、メシアになろうと人生を奮闘したわけですね。
それが決して順調ではなかったわけです。
●もしあなたが眠っている時に夢の中に神様が出てきて、
「あなたがメシアになって、この世界を救いなさい」
と啓示で言われたら、あなたはどうしますか?
文師は、10代の少年時代に祈った際に神から啓示を受け、その要請を受けた、とのこと。
最初は神様にその要請を断った、と言います。
しかし、祈りの末に神の哀しみを知り、使命感を持って、人生を捧げた、とのこと。
普通の人なのに、特別な力を持っているわけでもないのに、世界を何とかしようと思った、というのですから、その強烈な使命感は、素直に脱帽します。
しかし、たった一人でその使命を果たせるわけがありません。
同調してくれる仲間を増やさないと、一代で成し遂げることなど出来ないでしょう。
経済的にも困窮していれば、世界を動かすことなどできないでしょう。
仲間が増えてきても、無能な部下もたくさんいたでしょう。
世界を変えようとしていったのですから、たくさんの迫害も受け続けることになることでしょう。
人間なんてすぐに心変わりして裏切っていくことも、良く知っていたことでしょう。
普通の人の文師は、それでも頑張ったのだ、と思います。
ただ、自分が裕福な暮らしをしたかったのであれば、80代を越えた老体に鞭打って、世界公演までしないのだろうと思うし。
わざわざ短時間睡眠で、教会員の礼拝や訓読会なんかに付き合う必要もないわけですから。
日本では、信者組織が起こした霊感商法問題で、未だに統一教会は犯罪グループと考える人も多い。
しかし、一般の教会員とその人柄に触れると、教会員の一人ひとりがとても犯罪者でないことが分かる。
経済的な問題は、未だに抱えたままだろうし、そういった問題が払拭されなければ、日本で統一教会が認められる時期はなかなかこないだろう。
世の中を改善する提案と活動
しかし、普通の人「文鮮明」が世界の諸問題を解決するために説き続けた言葉や行動である、
「為に生きる」
「男女問題が罪の根本」
「右翼でも左翼でもない、神主義」
「恩讐をも愛する真の愛」
「天国の出発は家庭から」
「民族問題を解決する国際結婚推進」
などなどは、意義深い活動だろうと思う。
国家主義を越えられず紛争する現代、
快楽を求め、フリーセックスが蔓延、
個人主義が蔓延し、家庭崩壊する現代、
恨みが恨みを呼び、繰り返される戦争、
交わることのない思想・主義の違い…
現代の諸問題を本気で本当に解決しようと思ったら、 実現の可能性は置いておいて、
文師の言動に辿りつく部分はあるのだろうと思う。
⇒ 管理人は、これからの統一教会に願う。
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