先日東京MXTVの「松嶋×町山の未公開映画を観るTV」で、
世界に10億人の信者を持つ、キリスト教 カトリック教会の根本を揺るがす問題を扱った映画、『DELIVER US FROM EVIL』(我らを悪から救い給え)が紹介された。
カソリック教会の神父による幼児虐待をテーマに、実際に幼児虐待で免職になったオグレイディ神父と(今は成人した)犠牲者達を追うドキュメンタリー映画で、
昨年アカデミー賞の最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされていた作品だ。
この映画で紹介される「悪=カトリック教会聖職者の小児性愛者」である。
かなり衝撃的な内容だった。
そもそも聖職者である神父が幼児の男女に性的虐待を続けていたのはもちろんだが、カソリックはその問題を隠蔽しようと、神父を別の教区に異動させるだけの処分しか下さず、被害がどんどんと拡大していったという。
そもそも司祭という周囲からあがめられた絶対的な立場で、
「これからすることは両親に承諾済みだ。誰にも話してはいけないよ。」
などと言いながら、性的虐待をするわけだ。
子供はショッキングで恥ずかしい事実を、結局誰にも話せぬままに、自分だけつらい過去を隠蔽したまま生きることになる。
被害者や被害者の家族が泣きながら胸の内の苦しみを語る姿が印象的だった。
さらに加害者はドキュメンタリーで紹介されているオグレディ神父だけではない。
アメリカでは、カトリック教会神父に性的被害を受けた犠牲者の数は、2002年までの過去50年間で、なんと1万1000件。
(しかも今でも口を閉ざしている被害者が8割だろうと推測されている)
約4万2千人の聖職者のうち、性的虐待で訴えられた神父が4400人。
(最も有名なボストンのJohn Geoghan神父の場合は、刑務所で服役中に、受刑者によって殺害されたという。)
良い神父の人たちが、問題を改善しようと動いているが、上層部は賠償金額が膨大すぎて、この事実を否定するしかないという方向へ動いているらしい。
何だか一般のマスコミが公にできない大問題として、「保護説得問題」と似ているような気がするが…
拉致監禁してPTSD被害まで出しているのに、あれは拉致監禁なんかじゃないなどと否定し続け、裁判でも負けないように弁護士と結託して言い逃れをし続けているわけで、悪いことは全て統一教会という世間体の悪いマイナー教会のせいにしてしまうわけだからね。
問題は、問題として訴え続けていかなければなりませんね。
コメント
Re:カトリック教会の堕落(03/03)
マタイによる福音書23章28節「このようにあなた方も外側は、人に正しく見えるが内側は、偽善と不法とでいっぱいである」とイエスが痛烈に盲目な案内者たち律法学者、パリサイ人を非難している又、23章15節にも「偽善な律法学者、パリサイ人達よあなた方は、わざわいである。あなた方は、ひとりの改宗者をつくるために海と陸とを巡り歩く。そしてつくったなら彼を自分より倍も酷い地獄の子にする。とあり、現代の反牧と拉致監禁改宗者に当て嵌まり、聖職者ほど謙虚さが必要不可欠であるとの教訓だと感じます。 (2010/03/03 03:22:29 PM)