- 正月のお祝いや法事、家族の病気など何らかの口実を作り、本人一人を連れ出して、用意していたマンションに本人を強制的に隔離する。暴力を伴わない連れ出しもあるが、家族・親戚が多数で有無を言わさず、物理的に拉致する場合の方が多い。
- a.親や牧師は、監禁下での脱会説得を「家族の話し合い」と主張し、警察や裁判官、マスコミなどに対してもそのように釈明する。本人に対しては話し合いが終わるまでは(本人が教会を辞めると自分から言い出すまでは)外には一歩も出さない。同時に親や親族も一緒に(時には交代で)寝泊りし、マンション生活をはじめ、本人が逃げないように監視し続ける。親や親族は本人の様子を牧師に伝えながら指示を仰ぐ。
本人が監禁下ではなく自由な場所で、或いは第三者を交えた場所で、話し合いをしたいと訴えても、その願いは絶対に聞き入れない。
b.まず親は、本人に教会の教義を教えて欲しいと言って、教義の説明を一通りさせる。日数を掛けて行うことが多い。最初から教義内容を受け入れる気はない。
c.一通り内容を聞くと、おまえの話も聞いたのだから、こちらの話も聞きなさいとして、統一協会を批判する内容を説明する。
- 家族だけでの説得が難航すると、統一協会に詳しい人(脱会説得を専門にしている牧師)がいるからその人からの話を聞いてみないかと本人に尋ねる。
本人は、聞き入れないと結局出られないことを悟り、牧師との面談を認める。
(表面的、形式的であっても本人の了承を取るのは、後で本人が牧師の法的責任を問う場合、違法性を阻却させるためである。実際、裁判になったケースでは牧師側は「家族に頼まれて説得に出向いた。もちろん本人の了解は得ている」と主張している。ただし、統一協会信者を真のクリスチャンに改宗させることを目的にしている福音系の牧師の場合は、本人の了承を得ないで説得を行うことが少なくない。) - 本人の監禁を指示していた牧師は連絡を受けると、統一協会の話を聞きたがっている人がいて、呼ばれてきたという立場で、本人が監禁されているマンションに登場する。その際、監禁下にあるという事実には牧師自身は目をつむり、「親子の話し合い」に呼ばれたという形にする。通常、拉致監禁による強制改宗を「保護説得」や「救出カウンセリング」という名で呼ぶことにより、信者本人が長期間の監禁下で精神的にも肉体的にも苦しみ、早く外に出たいと訴えていても、親や家族の犯罪意識は極めて希薄になるのが一般的である。
監禁場所に脱会した元信者を連れてきて、本人と話をさせることもある。本人が脱会するかどうかの心理状態を確かめる役割も担っている。
- 監禁から解かれるのは、本人が脱出するか、偽装脱会(やめたふり)するか、脱会しかない。
- 一方的な統一協会批判、教理批判が繰り返され、監禁下で何週間も、何ヶ月も続けられる。一年や二年になった例もある。
警察からの問い合わせが親族にきても、「親子の話し合い」だと言って退ける。本人を監禁している場所は教えない。または知らないと言う。
たとえマンションに警察や第三者が来ても、同様に「親子の話し合いをしているだけ」と言って、帰ってもらう。本人には直接会わせず、例え本人が救出を叫んでも、「うちの子は、変な宗教に入っているのでおかしな事を言うのです」と説明したり、ときに暴力的に口をふさぐケースもある。
本人が窓の僅かな隙間からSOSのメモを外に出して、そのメモを見た住人が警察に通報し、解放されたケースもある。
16.牧師に問い合わせても、頼まれて統一協会の説明をしに行っているだけと答える。親子の話し合いをしていて、監禁の事実などないと説明する。
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