日本での拉致監禁問題が、複数の韓国メディアで報道された。
統一教会から脱会させるために、12年5ヶ月間拉致監禁された後藤徹さんが韓国メディアに呼ばれ、記者会見が行われた模様。
その中のひとつ、大手報道社KBSのニュース内容の翻訳版を以下に掲載しておく
日本統一教人 拉致監禁 対策を立てろ
「日本統一教会信者 拉致監禁被害者対策委員会」は今日記者会見を開き、統一教に改宗したという理由によって日本で統一教会信者を拉致監禁する事例が頻発していると主張し、韓国と日本の政府に解決を促求しました。対策委は、1966年に統一教会員の拉致が初めて発生した後、現在まで4000余名の日本統一教会員たちが拉致や監禁された、と明らかにしました。
記者会見では、韓国人と婚姻した統一教会員日本女性300余名と、12年間監禁された後脱出した日本人後藤氏が参席し、被害事例を暴露しました。
※原文はこちら⇒http://news.kbs.co.kr/society/2010/04/21/2084046.html
日本ではメディアに取り上げられることのない「宗教理由の拉致監禁問題」だが、韓国では単純に人権問題として「他国の問題なのに」メジャーなメディアがこの「保護説得問題」にスポットを当てたことに感銘を受ける。
日本と韓国の保護説得問題への意識の違いとして、ルポライターの米本氏は以下の原因を挙げている
ルポライター米本和広blog 火の粉を払え より抜粋
1.韓国では、カトリック、プロテスタント、ブッディズムを信仰している人が多く、宗教への関心が高い。
2.韓国・統一教会は、キリスト教の異端と見られていても、日本のように社会的問題を引き起こしていない。むしろ、正統派と言われている一部の過激な韓国プロテスタントのほうが白い目で見られている傾向がある。
3.韓国在住の、統一教会員である日本の花嫁は数々の孝婦賞(親孝行賞)を毎年、受賞しており、それが全国紙でも報道されている。韓国は儒教の国。そのため、日本の花嫁の評価はきわめて高い。
4.数々の社会的問題を引き起こしている日本・統一教会は、日本の社会では鼻つまみ的存在であり、そこに属する信者が拉致監禁されていたとしても、日本のメディアは取り上げにくい。
http://yonemoto.blog63.fc2.com/blog-entry-168.html
今まで日本社会の水面下で行われてきた拉致監禁による強制説得。
今でも続いている拉致監禁と、そのトラウマや後遺症に悩む被害者たち。
いつか、そんな人たちの心が本当に解放される日がくることを願いたい。
コメント