人権意識を無視している強制改宗保護説得問題

世界人権宣言 法律

人権といっても漠然としたイメージしか持っていない人が多いかもしれない。
日本は通常人権は保証された法治国家なので、人権問題はそんなにおきない。
一度は、中学の公民で学習したことがあるかもしれないが、自分自身が「人権侵害」という体験をしないと本気で考える人は少ないだろう。

かつては日本でも、キリスト教信者であれば捕らえられ、殺された時代もある。
ナチスドイツでは、ユダヤ人というだけで、殺された。
人間は放っておくと、愛し協力するよりも、蔑み殺すことのほうがたやすく行ってしまうらしい。

世界人権宣言の最初の条文は以下のとおりである。

第一条
 すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。

第二条

 すべての人間は、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治上その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、門地その他の地位又はこれに類するいかなる事由による差別をも受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを享有することができる。

※参考: 世界人権宣言(外務省HPより)

このような法律が世界で決められたとしても、この法律はただの紙の上のことだけ、という裏の事実もある。

この統一教会信者への保護説得問題がそうだ。

未だに人権の侵害意識は人間の奥深くに潜んでいる。
障害者というだけで、忌み嫌われる。

特定の部落出身というだけで、忌み嫌われた。
国際結婚をしただけで、忌み嫌われた。
特定宗教の信仰を持っただけで、忌み嫌われ、監禁された。

偏見やイメージは恐ろしくふくらみ、それを利用して商売にしてしまう人もいる。
人間はお互いにわかり合い、助け合い、支え合い、認め合うことができるのだろうか?
差別なく、平等な対応ができるようになるのだろうか?

たとえ最初は忌み嫌いあっても、互いの立場を理解し、和解した例もたくさんある。
結局は個々人の意識に関わっているのだろう。


「人類社会の全ての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利とを承認することは、
世界における自由、正義、および平和の基礎である。」

― 世界人権宣言 前文より ―

コメント

  1. Re:人権意識(02/21)
    全ての人々がイエスや釈迦、孔子、マザーテレサのように神に近い人格者であったなら問題なかったのでしょうが残念なことにアダム、エバの悪い部分を諸に受け継いでいることの証明になりますね。 (2010/02/22 08:36:57 AM)

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